BTSをはじめとするK-POPアイドルの影響で、日本でも若い男性を中心にセンターパートが大流行していますが、画面の中の彼らが放つ輝きと、実際に自分が鏡の前で直面する現実との間には、「毛量」と「AGA(男性型脱毛症)」という残酷な壁が存在することを直視しなければなりません。彼らアイドルの多くは、10代から20代前半という髪の成長ピークにあり、さらにプロのスタイリストによって一本一本計算されたスタイリングが施され、照明やメイクによって完璧な状態に仕上げられていますが、これをそのまま一般の、特にAGAの進行が始まっている年代の男性が真似をしようとすると、痛々しい結果を招くことが多々あります。AGAは進行性の脱毛症であり、前頭部や頭頂部の髪が軟毛化し細く短くなっていくのが特徴ですが、センターパートはこの影響を最も受けやすい部位を露出するスタイルであるため、AGAの症状がある人が行うと、立ち上がらない根元、透ける地肌、後退した生え際といった症状が白日の下に晒されてしまいます。特に「コンマヘア」などの前髪を内側にカールさせるスタイルは、十分な毛量とハリ・コシがあって初めて成立するものであり、猫っ毛や薄毛の人がやると、ただの寝癖や汗で張り付いたような不潔な印象になりかねません。しかし、AGAだからといってセンターパートを諦める必要は必ずしもなく、まずはクリニックで適切な治療を受けてヘアサイクルを正常化させ、太く強い髪を取り戻すことが先決であり、治療と並行して美容室で「薄毛でも似合うセンターパート」をオーダーすることが現実的な解決策となります。また、スタイリング剤の選び方も重要で、油分の多いワックスやグリースは髪を束にしてしまい地肌を見えやすくするため、マットな質感のクレイワックスやハードスプレーを使用して、ドライな質感でボリュームをキープすることが鉄則です。流行を追うことは若さを保つ秘訣ですが、自分の髪の状態を客観的に評価し、必要であれば医療の力を借りて土台を整えることこそが、理想のスタイルを手に入れるための最短ルートなのです。
流行の韓流センターパートとAGAの残酷な現実