話を聞くまで気づかなかった不眠症の意外な原因

ブライダルコンサルティングプランナーの苦悩

不眠症で通っていた主治医からの忘れられない話です。心療内科ということもあり内科や外科と違い診察時間の大半がカウンセリングなのですが、勝手な印象で心療内科の先生は柔らかい物腰で接するものだと思っていたので、初めて診察を受けに行ったとき先生の強めの話し方と意外な質問に驚きました。入眠がむずかしいといことは疲れるまで体を動かしてないんじゃないの?なにか常に心配事があるから眠れないんじゃないの?貯金はいくらあるの?不眠症は薬を処方してもらえばいいだけだと思っていた私はなぜこのようなことを聞かれるのか理解ができず、その質問は不眠症に関係があるのでしょうか?と聞くと、「子どものときから不眠症だったわけじゃないでしょ?人間って不安なことがあると緊張感で寝れなくなるんだよ。貯金について聞いたのはお金の心配事はバカにならないから。貯金がある人は心に余裕ができるけど、無いと常に生活の心配をしなくちゃならないから心に負担をかけ続けるんだよ。」と答えてくれました。当時、遊ぶことを優先して貯金がほとんどなく急な支払いが来たらどうしようもできない状態で毎日郵便物に怯えていました。不眠症なのは体質的な問題だと思っていたので、心配事を取り除くことで改善できるかもしれないということに安堵したのです。自宅の外壁の塗装を行いました。15年ほど前に注文住宅で自分の家を建築しました。当時子供が生まれたこともあり、それまで住んでいた賃貸住宅が手狭になってきて注文住宅を建てました。間取りプランや外観のデザイン、キッチンなど設備の良さを考慮して、ハウスメーカーを選びました。とても満足して住んでいましたが、やはり家が古くなってくるといろんなところが気になるようになりました。特に外壁は築10年を過ぎた位から汚れが目立つようになりました。気にはなっていたものの特に何かしようと思う事はありませんでした。ハウスメーカーの定期点検があり、アフターサービスの人からそろそろ外壁のメンテナンスをした方が良いとアドバイスをもらえました。外壁の汚れは放って置くと雨もれなどの原因になることもあり家を痛めてしまうリスクがあるとの事でした。そこで、ハウスメーカーのリフォームで外壁塗装の見積もりをお願いしました。足場工事を含めて約150万円の見積もりがきて、とてもびっくりしました。インターネットでいろいろ調べると決して高い金額ではなく、外壁塗装の工事は大きなお金がかかるものだと思いました。その際にいろいろ調べたのですが、当時新築した際にデザイン重視で選んだ外壁でしたが、メンテナンス的にはお金のかかるものでした。外壁の種類によってはメンテナンスコストをおさえられる外壁もある事を知りました。これから新築住宅を建てる人には、住んだあとのメンテナンスコストも考慮したお家づくりを考えてもらうとより良いかもしれません。「強めの口調だったのは、不眠症は治せる病気だけど本人が生活を変えないと改善できない病気だから。いきなり説教されても最後まで話を聞いてくれた君は治療する気があるようだから頑張ろうね。」と話してくれ、この先生を信じてみようと通院を決めました。少しずつ貯金が増えていくたびに睡眠時の途中覚醒が減っていったのには感動しました。現在も入眠は薬に頼らなければ難しい状態ではあるのですが、貯金という意外なところで悩みが解決できることを教えてくれて真正面から向き合ってくれる主治医を信じて治療を続けていきます。