私が自分のつむじの異変に気づいたのは30代半ばの頃、会社のトイレで何気なく合わせ鏡をした時に映った自分の後頭部があまりにも貧相で、まるで落ち武者のように地肌が白く光って見えた瞬間の衝撃は今でも昨日のことのように鮮明に思い出せますが、あの時の絶望感こそが私を長い長い育毛の旅へと駆り立てる原動力となりました。最初は認めたくない一心で「光の加減だ」「寝癖が悪いだけだ」と自分に言い聞かせていましたが、スマホでこっそりと頭頂部を撮影するたびに広がり続ける空白地帯という現実に直面し、誰にも相談できずに夜な夜なネット検索で「つむじ ハゲ 女性」と打ち込んでは不安を募らせる日々が続きました。私がまず取り組んだのはシャンプーの見直しで、それまでは香りの良さだけで選んでいた市販のものをやめ、頭皮に優しいアミノ酸系のスカルプシャンプーに切り替えましたが、最初のうちは洗うたびに指に絡まる抜け毛の多さに恐怖を感じて泣きそうになりながらも「これは新生するためのデトックスだ」と信じて丁寧に頭皮マッサージを続けました。次に食生活を根本から変え、髪の材料となるタンパク質を毎食必ず摂取し、亜鉛やビタミン類をサプリメントで補い、大好きだったスナック菓子や甘い飲み物を断ち切るという修行のような生活を始めましたが、不思議なことに体が健康になると心も前向きになり、薄毛というコンプレックスが自分を大切にするためのきっかけに変わっていきました。そして勇気を出してAGAクリニックの無料カウンセリングを受けたことが大きな転機となり、マイクロスコープで拡大された自分の頭皮を見て医師から「まだ毛根は生きていますよ」と言われた時の安堵感は言葉では言い表せず、そこから処方された内服薬と外用薬を併用した治療を開始しました。もちろんすぐに結果が出たわけではなく、初期脱毛という試練も乗り越えなければなりませんでしたが、治療開始から半年が過ぎた頃、つむじ周辺に産毛のような短い毛がツンツンと立ち上がっているのを発見した時の感動は一生忘れません。今では美容院で「髪増えましたね」と言われるまでになり、風の強い日でも帽子を被らずに堂々と街を歩けるようになりましたが、この経験を通じて私が学んだことは、悩みは一人で抱え込まずに行動を起こせば必ず解決の糸口が見つかるということであり、薄毛は恥ずかしいことではなく誰にでも起こりうる生理現象なのだから、自分を責める時間を自分を愛するケアの時間に変えてほしいと、かつての私と同じように鏡の前で涙しているあなたに伝えたいのです。
誰にも言えないつむじの悩みを克服した私の育毛日記