美容師が教えるつむじカバーの髪型術
「つむじの薄さが気になって、どんな髪型にすればいいかわからない」。そんな悩みを抱えた高校生のお客様は、実は少なくありません。今日は、プロの視点から、つむじを自然にカバーしつつ、格好良く見せる髪型のオーダー方法とスタイリングのコツをお教えします。まず、美容室でオーダーする際に絶対にやってはいけないのが、「つむじを隠すために、トップの髪を長く残してください」と伝えることです。これは逆効果。長い髪は重さでペタッとしてしまい、かえって地肌が透けて見えやすくなります。正解は、「サイドを短くして、トップに高さを出す」スタイルです。例えば、サイドを刈り上げたツーブロックスタイルや、全体的に短くしてトップを立たせるソフトモヒカンなどがおすすめです。サイドがすっきりしていると、人の視線は自然とそちらに向かい、気になるつむじから注意をそらすことができます。カットで重要なのは、トップの髪に適度な「レイヤー(段差)」を入れてもらうことです。これにより、髪が重なり合って自然なボリュームが生まれ、スタイリングもしやすくなります。さらに、思い切って緩めのパーマをかけるのも非常に有効な手段です。髪にカールがつくことで、地肌が見えにくくなり、ボリュームも簡単に出せるようになります。スタイリングの際は、ツヤの出るジェルやグリースは避け、マット系のハードワックスを使いましょう。ワックスを少量、指先に取って、つむじ周りの髪の根元を優しく持ち上げるようにして馴染ませます。決して地肌にベッタリつけないように注意してください。髪型は、悩みを自信に変える魔法です。信頼できる美容師さんに勇気を出して相談してみてください。きっと、あなたに似合う最高のスタイルを提案してくれるはずです。