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2025年11月
  • 医療費控除は薄毛治療に使えるのか

    AGA

    AGA治療は自由診療で高額になりがちですが、その費用の一部が税金の還付という形で戻ってくる可能性がある制度、それが「医療費控除」です。ただし、残念ながら、全ての薄毛治療が医療費控除の対象となるわけではなく、そこには明確な基準が存在します。医療費控除の基本的な考え方は、「病気の治療のために支払った医療費」が対象になるというものです。ここでも、保険適用と同じく、「治療目的」か「審美目的」かという点が、判断の分かれ目となります。国税庁の見解によれば、容姿を美化したり、容貌を変えたりするなどのための費用は、医療費控除の対象とはなりません。この基準に照らし合わせると、男性の薄毛の主な原因であるAGA(男性型脱毛症)の治療は、一般的に「容姿の美化」、つまり審美目的と見なされるため、その治療費は医療費控除の対象外となるのが原則です。これは、AGA治療薬の購入費用だけでなく、自毛植毛の手術費用なども同様です。しかし、例外もあります。もし、あなたの薄毛の原因が、AGAではなく、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎、あるいは甲状腺疾患といった、明確な「病気」であると医師に診断され、その治療のために費用を支払った場合は、医療費控除の対象となる可能性があります。この場合、医師の診断書や、治療目的であったことを証明できる書類が必要となる場合があります。つまり、医療費控除が適用されるかどうかの鍵は、「医師による病気であるという診断」があるかどうか、という点にかかっているのです。自己判断で「これは治療だから」と申告しても、税務署に認められない可能性が高いです。もし、自分のケースが医療費控除の対象になるかどうか迷った場合は、治療を受けているクリニックに相談するか、最寄りの税務署に直接問い合わせて確認するのが最も確実です。AGA治療費は基本的には対象外、しかし他の病気が原因の場合は可能性あり、と覚えておくと良いでしょう。