話を聞くまで気づかなかった不眠症の意外な原因

不眠症で通っていた主治医からの忘れられない話です。心療内科ということもあり内科や外科と違い診察時間の大半がカウンセリングなのですが、勝手な印象で心療内科の先生は柔らかい物腰で接するものだと思っていたので、初めて診察を受けに行ったとき先生の強めの話し方と意外な質問に驚きました。入眠がむずかしいといことは疲れるまで体を動かしてないんじゃないの?なにか常に心配事があるから眠れないんじゃないの?貯金はいくらあるの?不眠症は薬を処方してもらえばいいだけだと思っていた私はなぜこのようなことを聞かれるのか理解ができず、その質問は不眠症に関係があるのでしょうか?と聞くと、「子どものときから不眠症だったわけじゃないでしょ?人間って不安なことがあると緊張感で寝れなくなるんだよ。貯金について聞いたのはお金の心配事はバカにならないから。貯金がある人は心に余裕ができるけど、無いと常に生活の心配をしなくちゃならないから心に負担をかけ続けるんだよ。」と答えてくれました。当時、遊ぶことを優先して貯金がほとんどなく急な支払いが来たらどうしようもできない状態で毎日郵便物に怯えていました。不眠症なのは体質的な問題だと思っていたので、心配事を取り除くことで改善できるかもしれないということに安堵したのです。「強めの口調だったのは、不眠症は治せる病気だけど本人が生活を変えないと改善できない病気だから。いきなり説教されても最後まで話を聞いてくれた君は治療する気があるようだから頑張ろうね。」と話してくれ、この先生を信じてみようと通院を決めました。少しずつ貯金が増えていくたびに睡眠時の途中覚醒が減っていったのには感動しました。現在も入眠は薬に頼らなければ難しい状態ではあるのですが、貯金という意外なところで悩みが解決できることを教えてくれて真正面から向き合ってくれる主治医を信じて治療を続けていきます。